メルセデスに乗る日記。時々株。

株の信用取引で1億円を失う。金融機関を退職し現在無職。緑内障、双極性障害と闘病中。妻が42歳で急逝し男親一人で小学3年生の娘を育ててます。52歳。一つしかない私たちの地球を守るため大便も小で流す漢。トイレットペーパーはシングルで1大便当たり4回引くのみ。カードローンを資金源に株式投資を行っています。利益確定してメルセデスCLSを買うか悩み中。

どれにしようかな

株式新聞からの天才

 

注目株・旭ダイヤ:パワー半導体向けけん引へ
注目株 EV
2024/1/23 17:25

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 旭ダイヤモンド工業(6140)は来3月期に向けて、SiC(炭化ケイ素)などのパワー半導体のウエハー加工で商機が広がる。

 同社はダイヤモンドを使用した工業用ワイヤーや工具を手掛ける。主力市場である半導体や電子部品分野での在庫調整の影響を受け、今期は業績予想の減額に追い込まれた。修正後の連結営業利益の見通しは16億円(前期比36%減)としている。

 ただ、そうした中でもパワー半導体向けの需要は堅調だ。EV(電気自動車)や太陽光パネル風力発電機器向けなど幅広い領域で省エネ化に貢献するパワー半導体は、一段の性能改善を視野にSiCなどの新素材の採用が進む。素材の加工に用いる同社の製品が活躍する。


 四半期ベースでの営業利益の水準をみると、前期第4四半期(昨年1~3月)の1.9億円(前年同期比77%減)を底に、今期第2四半期(同7~9月)は3.9億円(同45%減)まで復調した。増産に向けた工場再編費用も今期で一巡する見通し。新製品の水素エンジン向けの切削工具にも期待が高まる。

 株価はPBR(株価純資産倍率)0.7倍台と割安感がある。

■23日終値:866円 ■目標株価:1100円 ■損切りライン:800円 ■保有期間:3カ月

 

イノテック(9880)

 半導体の設計とテスターを手掛けるイノテック(9880)は、市況の回復が追い風となる。AI(人工知能)などの先端領域での活躍も期待される。

 同社はメモリー大手のキオクシア向けを主力に、半導体産業の上流に位置する設計ツール、下流に当たるテストシステムを展開する。半導体市場は昨年にかけて落ち込んだが、足元では好転の兆しを強めている。

 代表的なメモリーのDRAMにはAI向けの特需がみられ、次世代品に関連する需要も出てきた。NAND型についても底打ち期待が高まる。こうした中、イノテックの今3月期の連結営業利益は上期が前年同期比32%減の8.5億円に落ち込んだが、下期からの巻き返しが視野に入る。

 世界の半導体市場は2030年に1兆ドル(約143兆円、20年比2倍超)まで拡大すると予想されている。生成AIの普及に絡み、情報を処理するデーターセンター向けの高性能チップを中心に成長余地が大きい。


 また、同社はAI関連ソフトを日本企業に提供するほか、データ処理の容量に優れた産業用PC(パソコン)も手掛ける。こうした先端領域でも存在感を強めそうだ。

 今期通期の営業利益の計画は25億円(前期比8%増)。株価は昨年11月に22年ぶりの高値1735円を付けたものの、その後は一服。バリュエーション面ではPBR(株価純資産倍率)は0.9倍台、配当利回り4%台と依然として割安感が強い。

今週は半導体・電子機器商社の協栄産業(6973)に注目したい。三菱電機(6503)が17.5%の株式を持つ筆頭株主で、同社や三菱電が母体の1つになったルネサスエレクトロニクス(6723)の製品取り扱いが多い。

 1年ほど前まではPBR(株価純資産倍率)0.3倍前後の超割安株だったが、東証の「資本効率改善・PBR1倍回復要請」を受けて、株価はほぼ寝たきり状態から覚醒(かくせい)。株価は昨年初めの1600円台から足元では2600円台へ約1000円水準訂正した。PBRも0.4倍台後半まで上昇している。

業績の落ち込みはパワー半導体がカバー
 今3月期の業績は主力の半導体モリースマホやパソコン向けに大きく落ち込むものの、省エネ性能が高いパワー半導体が自動車や家電向けなどで伸び、連結営業利益の減益幅は通期で1ケタ台に収まる見通しだ。最終利益は特損が大きく減るため、73.3%増の7.5億円を見込んでいる。

 資本効率・PBR改善策として国内向けのプリント配線板事業から撤退することも来期以降の増益要因になる見込みだ。昨年策定した5年間の中期経営計画ではPBR改善、株主還元策強化を掲げているものの、具体的な数値目標は提示されていない。

三菱電グループではPBR最低水準、半導体人気で上昇期待
 三菱電系列の上場会社はPBR1倍を大きく割り込んでいる銘柄が多い。ただ、同じ半導体商社のRYODEN(8084)は、直近でPBRが1年前の0.5倍割れから0.7倍台まで改善した。三菱電の子会社で設備工事中堅の弘電社(1948)も、1年前の0.4倍台から0.6倍に改善した。昨年12月にPBR0.4倍台まで落ち込んでいたコンデンサー中堅の指月電機製作所(6994)も0.5倍台に上昇していて、三菱電系列では協栄産がPBRで最低レベルにあると言える。

 半導体関連株は物色人気の盛り上がりにより株価の底上げが進みつつあり、同社のPBR1倍回復も決して夢ではないだろう。実際、2017年には株価が1カ月余りで3倍近くに暴騰した実績があり、PBRも1倍を回復している。